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JTBバドミントンS/Jリーグ男子展望
3強時代へ再突入!? 優勝争いはさらに混戦へ
国内トップチームが参加し、団体日本一を決めるJTB S/Jリーグ。 過去3年間はトナミ運輸が優勝を果たしているが、王座奪還をねらうチームも着実に力をつけてきた。 出場する男子10チームを展望する。
5チームごとの2ブロック制へと移行し、初めて順位決定戦によって王者が決まった2018年シーズンのJTB S/Jリーグ。新方式のもとで初のチャンピオンとなったのは、ブロックから全勝と存在感を放ったトナミ運輸だった。2位は、順位決定戦TOP4の決勝でトナミに敗れたNTT東日本。3位決定戦では、日本ユニシスが日立情報通信エンジニアリングを破っている。今季も、昨シーズンから導入された新方式が受け継がれ、男女とも10チームずつによって順位が争われる。ただし、例年と異なるのは日程だ。これまで約3カ月の長期間で行なわれていたS/Jリーグだが、今季は11月2日に北海道で開幕し、12月20日から22日に富山県で行なわれる順位決定戦で閉幕する。約1カ月半と期間が短くなったJTB S/Jリーグ。各チームの戦い方が注目される。
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トナミ運輸
男子ダブルスの世界ランキングで、日本勢トップを走り続けてきた不動のエース・園田/嘉村が、開幕戦からチームをけん引し続け、3連覇を成し遂げた昨季のトナミ運輸。今季は新戦力といった目新しさこそないものの、日本A代表の保木/小林や単の西本拳太、常山幹太など、所属選手すべてがナショナルに籍を置く層の厚さは健在。五輪レース期間中、ワールドツアーの合間を縫って開催されるだけに、中心選手の出場は不透明だが、補うだけの選手はそろっている。S/Jリーグとなってから、他チームに優勝を譲っていない絶対王者が、王座を守れるかに注目だ。
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NTT東日本
18、19年世界選手権連覇の桃田賢斗や、古賀輝/齋藤というエースがチームをけん引した昨季は、優勝決定戦に進んで久しぶりに優勝争いに絡んだ。また、今年6月の全日本実業団でも準優勝するなど、チームは一時期の低迷から脱却し、本格的に3強復帰を果たしたといえるだろう。戦力的に見ても、前述の単複エースに加えて、18年ランキングサーキット2位の星野/西川や19年の全日本社会人を制した新人・古賀穂など駒は整いつつある。14年以来となる5年ぶりの頂点に立って、真の名門復活を果たせるか。
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BIPROGY
ブロック2位でTOP4へと進むも、その初戦でトナミ運輸に敗れて3位となった昨季。それでも、チームはダブルスに遠藤/渡辺、井上/金子と日本A代表2組をそろえ、今季も優勝筆頭候補としての地位は揺るぎない。シングルスは渡邉航貴や五十嵐優といった日本B代表組の若手が中心となって戦うことになるが、伸び盛りの選手たちだけに、勝てばチームに勢いを与えるだろう。まずは北海道の開幕戦で連勝して、12月7日の第3戦、NTT東日本戦に向かいたい。
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日立情報通信エンジニアリング
昨季はSブロックを2位通過して順位決定戦TOP4へと進んだが、そこで勝ち星を得ることはできずに4位。ダブルスは、上位陣からも白星を期待できる竹内/松居と塚本/高野という2本がしっかりしているだけに、課題はシングルスだ。近年、チームを牽引してきた丸尾亮太郎のほか、今季は18年ランキングサーキット2位の小本翔太など単に新人3名が加入。若手を生かしつつ、上位陣に迫りたい。
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三菱自動車京都
昨季はブロックで3位に入ると、5位決定戦にも勝利。トップカテゴリー昇格から2年間は最下位争いをしていたチームにとって、飛躍の年となった。その中心となったのが、単で4勝をあげた常山明良。この単エースを軸に林谷/内田、疋田/西谷といったダブルス陣も昨季2勝をマークしている。TOP4出場へ向けた壁は厚いが、経験を積んだ選手の成長次第では可能性も見えてくる。
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東海興業
トリッキーパンダースとの入替戦に勝利して、09年以来のトップリーグ昇格。単の松本アキラと複の森田/間瀬、嘉村昌俊はいずれも昨季のS/JリーグⅡで5勝以上をあげているなど穴はない。厳しい戦いが続く中で、どこまでねばれるかが勝負だ。
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ジェイテクト
S/Jリーグ昇格1年目となった昨シーズン は、順位決定戦こそ敗れたものの、ブロックで2勝をあげて6位に入り、初年度としては好成績といえる結果を残した。内容的には、単で全試合に出場した松村健太が2勝、ダブルスは北林の2勝に加え、内定だった市川/ 馬屋原が1勝。今季もこのメンバーを中心にして、さらに上位をめざしていく。
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金沢学院クラブ
18年シーズンは、ブロックで最下位になったものの、9位決定戦に勝って入替戦はまぬがれた。ダブルス陣は、荒井大輝を中心に昨季4勝と結果を残している。今季はそこに日本A代表の坂井一将が、9シーズンぶりに古巣への復帰を果たした。単に強力な軸ができたことは、他チームにとっても脅威となる。
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東北マークス
トップカテゴリー復帰1年目は、地元・仙台で迎えた2戦目で虎の子の1勝をあげ、順位決定戦でも勝って7位に滑り込んだ。勝った試合はいずれも、第1複の鈴木/三浦と単の菊地裕太で試合を決めている。この単複を軸として勝ち星を重ねることで、今季は少しでも順位を上げていきたい。
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丸杉
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コンサドーレ
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豊田通商
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JTBバドミントンS/Jリーグ女子展望
本命不在。 覇権争いは激しさを増す
18年シーズンは再春館製薬所が2年ぶり2度目の頂点に立った。10〜11年に日本ユニシスが連覇を達成して以降、女子は毎年、勝者が変わる混戦の時代に突入。今年もその流れは引き継がれ、激戦必至の女子10チームを展望する。
優勝争いを繰り広げるような強豪チームでさえ、TOP4出場へ向けて気の抜けない戦いが続く混戦の女子。その混戦を勝ち抜き、昨季はTOP4の決勝で再春館製薬所と日本ユニシスが対戦。その結果、若いメンバーを中心に優勝へ向けて一致団結した再春館製薬所が、2年ぶり2度目の頂点に立った。また、3位決定戦では北都銀行がヨネックスを退けている。そして、昨季の5位・NTT東日本など中位のチームも含めて、女子の混戦模様は今年も続きそうだ。
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BIPROGY
昨季は、TOP4の決勝で再春館製薬所に敗れて連覇ならず。それでも、ブロックではリオ五輪金メダリストの髙橋/松友を温存しながら1位通過を決めるなど、エースに頼らず勝ちきる力がある。今季も日本A代表の東野有紗を含めて、豊富なダブルス陣は多彩な組み合わせが見込まれ、19年ランキングサ ーキット優勝の星/松田などリーグを戦う上で核となるペアもいる。一方で、シングルスは日本A代表の髙橋沙也加が中心。五輪レースを考えれば若手の海老原詩織との併用で勝ち抜き、総力戦で女王の座を奪い返したい。
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再春館製薬所
昨季は、ブロックで北都銀行を下して1位 通過すると、TOP4ではヨネックス、日本ユニシスを連破して頂点に。チームの大黒柱である17〜18年の全日本総合女王・山口茜の活躍はもちろん、志田/松山がダブルスエースとして成長を遂げたことが優勝の原動力となった。シングルスは山口のほか、日本B代表の峰歩美や6月の全日本実業団で優勝を支えた仲井由希乃など駒はそろっている。そ こで課題となるのは第2複。小野/福本が中 心になると予想されるが、状況によっては山口が複で出場することも考えられる。昨年同様、チーム一丸となって初の連覇に挑む
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北都銀行
長年阻まれていた5位の壁を破り、初めて4位に入ったのが15年。その後、3位、2 位と1年ごとに順位を一つずつ上げて臨んだ昨シーズンだったが、TOP4の初戦で日本ユニシスに敗れて3位。チームは本来、18、19年世界選手権優勝の松本/永原と日本A代表の米元/田中が2枚看板だが、世界選手権で米元がアキレス腱断裂のケガを負って今季の出場は絶望的だ。この穴を他のダブルス陣や、単エースの川上紗恵奈がカバーして、悲願の初優勝に近づけるか。
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ヨネックス
混戦のブロックを2位で通過してTOP4へと進んだが、初戦で敗れた。3位決定戦でも北都銀行に及ばず、4位となった18年シーズン。ダブルスは櫻本/髙畑の日本B代表ペアを得点源として、第2複は曽根/保原にベテランの與猶くるみを絡めての起用となりそう。シングルスはケガから復帰したロンドン五輪代表の佐藤冴香と、19年ランキングサーキット優勝の髙橋明日香を併用して、昨季以上の順位をねらいたい。
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ACT SAIKYO
ブロックは1勝に留まり、順位決定戦には競り勝ったが7位。昨季は厳しい結果となっ た。それでも、複はエースの加藤/柏原と若手の川島/齋藤夏、単は日本B代表の齋藤栞と、戦力は年々整ってきた。チーム全体が若く、成長途中なだけに、一戦一戦の経験を力に変え、結果につなげていく。
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山陰合同銀行
18年シーズンは2年連続の6位。中位の結果を残したが、その内容はブロックで1勝3敗とギリギリの試合が続いた。久後/横山などダブルス陣の苦戦が要因だが、一方で単エースの漆﨑真子はブロック3勝1敗と輝いている。加えて、今季はヨネックスから14年総合複優勝の福万尚子が加入。ダブルスの安定を、チームの勝ち星アップへとつなげていけるかに注目だ。
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NTT東日本
18年シーズンはブロックで3勝1敗の成績を収めたが、マッチ率で及ばず3位となり、5位決定戦にまわった。優勝争いに絡みたい今季。複では尾﨑/川島が昨シーズンに敢闘選手賞を受賞しているが、今季はペアを組み替え渡邉/尾﨑と新玉/川島で挑むことが予想される。単は19年日本ランキングサーキット2位のルーキー・水井ひらりに期待。三谷美菜津や橋本由衣といったベテランが脇を固めて、チーム一丸で勝利を重ねていきたい。
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七十七銀行
昨シーズン、ブロックは1勝3敗で4位フィニッシュ。順位決定戦に敗れ8位となったが、チームには光も見えた。河崎/嶺井が2勝をマークし、内定選手だった重信/毛利が1勝。ここに17年シーズンに新人選手賞を獲得した単の杉野文保が力を発揮できれば、さらに上位をねらっていける。
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昭和電工マテリアルズ
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広島ガス
7戦全勝で昨年のS/JリーグⅡを制すると、入替戦で日立化成を破り、4年ぶりのトップカテゴリー復帰。メンバーは昨季、単5戦5勝でチームを牽引した下田菜都美に、複5勝の江藤/小田など単複で柱がしっかりしている。まずは早期に1勝をあげて、ブロック最下位を回避。そこから上をめざしていきたい。
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丸杉
Coming soon...
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東海興業
Coming soon...